アルプスアルパインの抵抗内蔵型検出スイッチ

過酷な環境下で使用される検出スイッチには高い信頼性*が求められるのはもちろんのこと、高い安全性が求められる場合、スイッチに抵抗を内蔵することでスイッチがOFFなのか回路に断線が起きているのか、ONなのか短絡が発生しているのかの故障を識別することが可能です。
*検出スイッチの信頼性についてはこちら

抵抗内蔵型検出スイッチの構造と機能

抵抗内蔵型検出スイッチは、文字通りスイッチの回路内に抵抗を取り込んでいます。

抵抗内蔵型スイッチの回路図

従来の検出スイッチでは、スイッチがOFFになったのか、それとも回路に断線がおきているのか判断がつきませんでした(逆の短絡も同様)。 そこでスイッチ回路内に抵抗を配線することで、スイッチがOFFのときと回路が断線(またはONのときと回路が短絡)したときとで出力電圧を変えることにより、その違いを識別することができます。


スイッチOFF スイッチON 断線 短絡 出力波形
通常スイッチ
(抵抗なし)
スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較
抵抗内蔵型
スイッチ
スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較 スイッチの抵抗有無による比較
ECU:電子制御ユニット

これまでも回路の断線や短絡を検知する目的でスイッチの外の回路に抵抗を配置して対策されていましたが、その場合スイッチと抵抗間での断線や短絡は識別できません。実装面積も必要になります。抵抗内蔵型スイッチでは検出スイッチ内にその抵抗を取込むことで実装面積や部品点数も削減できます。

スイッチ内外で抵抗の比較

抵抗内蔵型検出スイッチのバラエティ

シリーズ SPVQ8R SPVQ6R
本体サイズ 8.3×5.3×7.3mm 業界最小クラス 13.3×5.3×7.0mm
チップ抵抗
仕様
チップ抵抗
サイズ
1608(1.6W×0.8Lmm)
チップ抵抗値
公差(%)
±1% (standard)
チップ抵抗
定格電力
Max. 0.33W
回路図 回路図
チップ抵抗搭載数 2 pcs
端子形状 For PC -
圧入(ノーマル) 圧入(ノーマル)
圧入(ショート) -

製品番号は、R1、R2の抵抗値によって決まります。
抵抗の抵抗値や操作部形状などは個別に対応致しますので弊社営業窓口にご相談ください。 営業窓口はこちら

抵抗内蔵型検出スイッチの用途例

過酷な環境下で検出スイッチが使用されるのは自動車ばかりではありません。

  • 抵抗内蔵スイッチの用途例1

    食洗器
  • 抵抗内蔵スイッチの用途例1

    洗濯機
  • 抵抗内蔵スイッチの用途例1

    掃除機
  • 抵抗内蔵スイッチの用途例1

    電動工具

かつ、より安全性を求められる用途例もあります。

  • 抵抗内蔵スイッチの用途例2

    電動キックボード
  • 抵抗内蔵スイッチの用途例2

    スマートメーター
  • 抵抗内蔵スイッチの用途例2

    スマートロック
  • 抵抗内蔵スイッチの用途例2

    設備機械

詳しくはこちら

  • SPVQ8R
  • SPVQ6R

アルプスアルパインは抵抗内蔵型以外にも豊富なバラエティの検出スイッチを取り揃えています。