可変抵抗器とは

可変抵抗器とは機械的な位置の変化をアナログ電気信号に変換する電子部品です。
英語ではPotentiometer(ポテンショメータ)といいますが、アルプスアルパインでは、昔からオーディオ機器のボリューム調整に使われていたことからボリュームとも呼んでいます。
機械的な位置を電気信号に変換できるためポジションセンサとしても使用されますが、今回は操作デバイスとして使用される可変抵抗器についてご説明していきます。

抵抗式ポジションセンサについてはこちら

可変抵抗器の原理

可変抵抗器の回路記号

可変抵抗器の原理は非常にシンプルで、抵抗体の両端の端子(端子①と端子③)から 定電圧をかけ、抵抗体上を動く接点(しゅう動子)につながった端子(端子②)との 電圧比(%)でしゅう動子の位置を検出します。
回路図では右のように表されます。


可変抵抗器の原理

可変抵抗器は操作方法によって、回転操作ができるロータリボリュームとスライド操作ができるスライドボリュームに分類することができます。

ボリュームの写真

可変抵抗器の電気的基本特性

ここでは可変抵抗器の電気的な基本特性をご説明します。

可変抵抗の電気的基本特性

・公称全抵抗値(全抵抗値)

可変抵抗器の基準となる抵抗値を公称全抵抗値と呼びます。
全抵抗値は端子①と端子③との間の抵抗値となります。

・残留抵抗

しゅう動子を端子①側の終端に置いた時の端子①と②との間の抵抗値、または端子③の終端に置いた時の端子③と②との間の抵抗値を残留抵抗と呼びます。
残留抵抗は、しゅう動子の最小または最大動作位置における最小の抵抗値となります。

・最大減衰量

出力を最小にしたときの出力の電圧比(dB)。
音響機器の音量をどれまで絞り込めるかを表します。
音量用可変抵抗器では残留抵抗の代わりに最大減衰量と後述の挿入損失が使用されます。

・挿入損失

出力を最大にしたときの出力の電圧比(dB)。
音響機器の音量でフルパワーが確保できるかを表します。
音量用可変抵抗器では残留抵抗の代わりに挿入損失と前述の最大減衰量が使用されます。

抵抗変化特性カーブ

・抵抗変化特性

端子①と③間の入力電圧に対する端子①と②間(または端子②と③間)の出力電圧を百分率(%)で表したもので、しゅう動子の位置により右図のような抵抗変化特性カーブで表されます。
レベル調整用途に適したBカーブや人の聴覚で自然に聞こえるAカーブなどを選択することができます。

しゅう動ノイズ

・しゅう動ノイズ(雑音)

しゅう動子が抵抗体上を移動する時に発生する微小な電気的ノイズです。
このノイズが大きくなると、音響機器のボリューム操作時にガリガリという耳障りな音が発生しやすくなります。

アルプスアルパインの可変抵抗器の種類

アルプスアルパインの可変抵抗器には、ロータリタイプ、スライドタイプの中にも用途や特性に応じて多くの種類があります。
ロータリタイプは軸の種類と製品サイズ、スライドタイプは用途やサイズによってバラエティ展開されてます。

可変抵抗器の種類

アルプスアルパインの可変抵抗器は、当社ホームページに掲載された製品以外に、以下の要素のセミカスタム対応が可能です。
ロータリボリューム:軸の長さや形状、クリックの有無、全抵抗値や抵抗変化特性の組合せ
スライドボリューム:レバー材質や形状、クリックの有無、取り付け板の有無、全抵抗値や抵抗変化特性の組合せ
これらセミカスタム製品は当社ご購入窓口にご用命頂くか、以下の通販サイトでも取り扱っています。

その他詳しくは製品基礎知識サイトでもご確認頂けます。