アルプスアルパインは、防水気圧センサーも取り揃えています。防水気圧センサーはひとつのセンサーで気圧と水圧を両方測定できます。 ここでは気圧と水圧の違い、アルプスアルパインの気圧センサーのバラエティとその防水構造についてご紹介します。
水深と水圧
空気の重さによって気圧が加わるように、水中では水の重さによって水圧が加わります。水は空気より重いので水圧は気圧より高くなります。
また、水圧にはその上に載っている空気の重さ分の気圧も加わります。
標高と気圧、水深と水圧の関係は以下の図のようになります。

空気の重さは約 1.29g/L、水の重さは 1000g/L であり、
比率は、 空気:水 ≒ 1.29:1000 です。
水の重さは空気の約775倍となり、水深1cmと標高約7.75mで同程度の圧力が変化します。
水深と圧力の関係

アルプスアルパインの気圧センサー HSPPAD148A は出力範囲が30~3200kPaに対応しているため、上のグラフの通り標高約9000mから水深約300mに対応できます。
アルプスアルパインの気圧センサーのバラエティ
アルプスアルパインでは防水/非防水や取り付け方法、測定範囲などによって以下のバラエティがあります。
タイプ | 一般環境(非防水) | 防水 | |||
---|---|---|---|---|---|
製品番号 | HSPPAR003D | HSPPAD132A | HSPPAD143C | HSPPAD147A | HSPPAD148A |
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取り付け | 表面実装 | FPC | 表面実装 | ||
出力(I/F) | アナログ | デジタル(I2C) | デジタル(I2C) | ||
測定圧力範囲 | 500~1100hPa | 300~1100hPa | 300~2000hPa | 30~750kPa | 30~3200kPa |
アルプスアルパインの気圧センサーの防水構造
上記防水タイプの気圧センサーについて、それぞれの防水構造例をご紹介します。
両センサー共ポッティング部には、圧力を正確に伝え且つ防水機能を持つゲルを使用しています。
このポッティングゲルにより防水圧力検知が可能となっています。
シールリングを介してケース/リッド部と筐体との機密性を保つことで防水構造となります。


HSPPAD132A / HSPPAD143C / HSPPAD147A / HSPPAD148AはIPX8※ 相当の防水性能を満足しています。
※IEC(国際電気標準会議)で定める保護等級。IPX8は水中に浸して操作しても内部に水が入らない。
アルプスアルパインの気圧センサーを組み込んだ状態で、お客様の筐体設計がIPX8を満足する場合。